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椅子

絶版なのですが、
「父の椅子 男の椅子(宮脇 彩 著)」はたつぞうお気に入りの本です。

200種類以上の椅子を
自宅やオフィスに所有していた建築家の宮脇 壇(まゆみ)さん(故人 1936-98)。
そして、その環境で育った長女の宮脇 彩(さい)さん(1968-)。

椅子は万能ではないので(長所と短所があるので)、使い分けが大事であることなど、
実体験に基づいた感想が記されています。
例えば、接客する時の椅子、キッチンでじゃがいもの皮を剥く時の椅子、
本を読む時の椅子、原稿を書く時の椅子、外庭でくつろぐ時の椅子は異なるといったことです。

この本、椅子の話について感銘を受けるのはもちろんですが、
父娘の2人暮らしの話、父娘2人の海外旅行・ショッピングの話、
父が作るこだわり料理の話、休日の過ごし方の話、娘の結婚の話、父の癌の話など、
「男の美学」や「家族の在り方」についても考えさせてくれます。


「父の椅子 男の椅子(宮脇 彩 著、2001年)」



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